かじクリニック熊本美容外科の紹介

この１０年くらいで、うす毛・抜け毛の悩みで相談に来院される患者様の数が増え、それに伴いうす毛の

治療ができるクリニックもかなり多くなったと思います。

私も毛髪について、詳しく知っていたわけではないのですが、必要に迫られて毛髪診断士の資格を

とりに行きました。

日本で本格的にうす毛治療がクリニックで始められたのは、男性型脱毛の治療薬プロペシアが

発売された２００５年頃からだと思います。最初は男性型脱毛の症状が出ている方に

プロペシアを処方するだけでしたが、その後毛根周囲の血管拡張を促すミノキシジルの塗り薬、

飲み薬や、毛を作る成分を補充するための

サプリメント等を一緒に処方するようになりました。更にヘアメソ、ハーグ療法、

グロースファクター注入療法（ベネブ）等の、頭皮に直接薬液を注入する方法も盛んに行われる

ようになってきました。

うす毛の原因は男性の場合、男性型脱毛（AGA）と、血流の低下によって毛根周囲に栄養分が

届かなくなることによる、血流不全が原因になっていることが多いです。

まずは、AGAの治療薬（プロペシア、ザガーロ）と、血行を良くするミノキシジルを使用し、

あとは食事のバランス、睡眠を十分にとる、生活のリズムを整える、頭皮のマッサージを行う、

週に３回はシャワーでなく湯船に浸かるなどの自己管理が大切です。

女性の場合も男性型脱毛（FAGA）の可能性はあるのですが、女性はAGA治療薬は使用できませんので

ミノキシジル、サプリメントを使用し、生活習慣の改善をしていくのが第一歩です。

男性も女性も、薬や生活習慣で改善がみられない場合は、成長因子製剤を直接頭皮に注入する

ハーグ療法をお勧めしています。

ハーグ療法は、多くの患者様に受けていただきましたが、正直なところ、すごく効果のでる方と、

今一つ効果のでにくい患者様がみえました。効果の出ている患者様に共通しているのが、

普段から体を動かす仕事をされている方、ジョギングやウォーキングをされている方の様に

血流が良くなる習慣をお持ちの患者様の比率が高かった印象があります。

うす毛・抜け毛の治療は、なるべく原因となる要素を潰していくのが基本になりますので、クリニックで

出来ること、患者様ご自身にしか出来ないことがありますので、その歯車がうまく噛み合うと、より効果が

出やすくなるのだと思います。