かじクリニック熊本美容外科の紹介

一番オーソドックスな手術は剪除法といって、腋毛の範囲の中央部を横切る形で約６〜７cm切開し、

そこから皮膚を裏返して直視下で汗の腺を医療用のハサミで削ぎ取っていく方法です。

もちろん処置する先生によって多少の違いはありますが、汗の量が２〜３割程度になると

思っていただければいいと思います。汗止め臭い止めの効果は、かなり高い方法になります。

原理は同じですが、更にしっかりと汗の腺を取る方法がイナバ式という器具を使って

汗の腺を除去する手術です。当院ではより効果を確実にするために剪除法とイナバ式を

組み合わせた手術をお勧めしています。

ただし、剪除法、イナバ式はしっかり汗の腺を取り除く分、皮膚へのダメージも大きくなるため、

傷跡が目立たなくなるまで半年〜１年はかかります。

最近では、ミラドライやビューホットといった、皮膚へのダメージをなるべく少なく抑え、

汗の腺を破壊する治療法も行われていますが、効果は「結構効いた」と言われる患者様もみえれば

「多少汗は減ったかな？」という程度の患者様もみえるという印象です。

また、麻酔したり、術後にガーゼが付いたりする大げさな処置はしたくない

という患者様にはボトックス注射という選択肢もあります。

これは汗を押し出す筋肉を薬で麻痺させて、汗の分泌を抑える処置となります。

処置時間も短く、傷跡もほとんど分かりませんが、薬の効き目が４〜６ヵ月ですので、

繰り返しの治療が必要となります。

いろいろない方法がありますが、すごく大まかに言えば、手術は大変だけれど効果はしっかり。

ボトックス・機械系の処置は、手術ほど大変ではないけれど、効果は一時的だったり

やや弱めかな？という印象です。

患者様の仕事の都合、生活様式、汗や臭いをどの程度減らしたいかによって、

方法を選んでいただくのが良いと思います。