かじクリニック熊本美容外科の紹介

シミ（老人性色素斑）は基本的には表皮の中の色素を破壊すれば良いので、レーザーの光を色素に吸収させ、

発生した熱によって色素を破壊することによって除去します。ただし、発生した熱により皮膚表面も

軽い熱傷をおこしますので、数日間はなるべくテープで保護していただきます。また、傷が乾いた後も、

照射した部位は日焼けの色が出やすくなりますので、できれば３ヶ月間は日焼け止めなどを

使用していただくのがお勧めです。

私も何度か照射を受けたことがあるのですが、照射後のケアをあまりしっかりしなかったので、一旦

シミが取れた後、日焼けの色が出てしまい、余計に濃くなってしまいましたが３ヶ月くらいしたら

きれいになりました。

シミのレーザー治療は比較的効果が出やすく、ダウンタイムも短いので気になるシミがある方は

気軽にご相談いただければと思います。

ただし、シミの中でちょっと注意が必要なのが肝斑という両頬に対称性に出てくるシミです。ストレスや

女性ホルモンが関係していると言われていますが、普通のシミのようにレーザーを照射すると

一時的ではありますが、かなり濃くなることがあります。肝斑に対しては、内服治療、塗り薬、

弱めのレーザーを何度かに分けて照射する方法を組み合わせて治療するのが一般的です。

あと、肝斑に似ているのですが、よく見ると斑点状に出ているものにADM（後天性真皮メラノサイトーシス）

というものがあります。これはシミや肝斑より深い層に色素が存在し、アザに近いものになります。

基本的にはレーザー治療ですが、３〜６ヶ月おきに２〜３回の治療が目安になります。中には１度の治療で

治ることもあります。ADMは、１０代の方にも出ることがあり、ずいぶん悩まれる方もみえますので

早めの治療がお勧めです。

最近のピコレーザーは皮膚へのダメージが少なく、更にダウンタイムが短くなってきています。